2012年12月18日火曜日

大雪

ごきげんよう、藤扇にございんす。
ほんに寒うございんすなあ。
息も白うなりいすし、霜で足も冷とうなりいす。
すこぉし過ぎてしまいましたが
師走のはじめは二十四節気の「大雪」でございんした。
年中素足で過ごす遊女にはすこおし辛い季節でございます。

「大雪」たいせつ とは日本の古くからの節気、
二十四節気の二十一番目。
その名の通り「これから本格的に雪がふる頃」とされております。
雪が深い地方は庭木の枝が雪の重みで折れないよう
雪吊りをはじめたり
雪に備える支度をはじめるのもこの頃でございんす。

喜久屋の中庭もこれこのとおり
雪化粧に化粧直し。
今は大雪の末候。
この頃は「さけ群がる」と言われ
鮭が群れなして川を遡る頃とされておりました。
その鮭でお年始の支度をはじめたり、
すす払いを済ませ、念仏の口止めをし、
歳神さまをお迎えする支度を少しずつ。

今宵も喜久屋、囲炉裏や提灯に火をいれて
貴方様のお越しをお待ちしておりいす。
どうぞ、雪見の宴の席へ。
今宵も貴方様にお目にかかれますよう、格子の内よりお待ちしております。

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